当院ではサリドマイド胎芽症の診療も行います。
第二次大戦後の薬禍の中で代表的なものの一つがサリドマイド胎芽症です。これは、妊娠早期にサリドマイド (thalidomide) を服用したお母さんの胎児が、薬害による先天的障害をもって生まれてきた障害を指します。もともと妊婦さんが内服しても安全な薬として売られたこともあり、サリドマイド薬禍は広くヨーロッパや日本、オーストラリア、カナダ、その他の国々で起こり世界的な問題となりました。わが国では、主として1959年から1964年にかけて様々な身体的問題や聴覚障害などを抱えるサリドマイド胎芽症児が生まれました。そして、今でも先天的障害を抱えながら頑張って生活をされている方々がいます。
日ノ下医院の院長は、2021年3月まで厚生労働省のサリドマイド胎芽症に関する研究班長を7年間務めていました。その間、東京や地方で多くのサリドマイド薬禍者の方々に接し、様々な調査や研究、活動に従事し国際シンポジウムも開催してきました。今は東京を離れ関西で臨床を始めましたので、診療や相談を希望される関西近辺のサリドマイド薬禍者の皆様のお役に立てればと考えております。
サリドマイド胎芽症を熟知した医師による診察を希望される場合は、いつでも当院までお気軽にご連絡ください。